娘が先生になったんじゃ云うて鼻高々

ハナッタレ小娘。お通夜 行けない場合って何じゃ。素っ頓狂な事ばぬかし、そりゃ奴が天下の公務員で、先生ば務めちょるのはよう知っとる。

だけんど、弔事さ疎かに、何ば人に教えられっちゅーんじゃ。田舎者のオラにゃあ、理解出来ねぇ。

けんど、よっぽど忙しいか?困ったわい。娘が先生になったんじゃ云うて鼻高々、戻ったら村の衆へ挨拶ばさせ、宴会でも開くつもり。

何故こう勝手気まま?誰に似た事やら。とはいえ、娘も私用。母は応援したい気持ちで溢れます。

けど、ここは止むを得ず、行けない場合として欠席させる他無く思う。「馬鹿!勝手に人ん後ろでたわけた事ぬかすが!」老母が一喝。

「バレた?でもさ、分かっしょ?行けない場合。本当大変、母さんは理解してくれるよね?」

「馬鹿言うね!お前がおらんかったら誰が取り仕切っとよ!」誰でもいいべ?まぁ頭でっかちだからなぁ。もう来ちゃった以上、逃げられんけど。